和亀保護の会

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 2025年(7月~9月)

9月28日 
京都府  きょうと生きものフェスの(一社)淡水生態研究所の出展に参加。  27日からだったのだが、大正川での観察会のため、1日だけの参加である。  今回は条件付特定外来生物のアカミミガメやアメリカザリガニの展示はもちろんであるが、イシガメとクサガメの交雑についての啓発に重きを置いたものである。

9月27日 
大正川
 この夏2回目の川いい会さん・茨木市主催の大正川での観察会。
 私たちも「かめしばい」と生き物(もちろんカメ)の説明でお手伝い。
 今回は水温も前回より低くて気持ちよく、元気な子どもたちの声があちこちで響いた。
 夏休みもここ最近は暑すぎて主催者は熱中症予防など気を使うことも多い(川いい会さん、ありがとう)。
 子どもたちには「いい季節」に川に入ってもらいたいが、なかなか難しい。この時期は台風も想定せねばならないが、この日はその心配もなく思う存分楽しめたのではないかと思う。(写真は川島さんをはじめ、私たちの仲間が撮ってくれたものも含まれる。)
 かめしばい  
投網の実演 

カメのおはなし

さかなのおはなし
 
   お疲れ様でした。
 遺棄されたカメ

9月21日 
東京  法政大学で開催されたノーバスネットさんと法政大学藤田研究室主催の「外来生物法施行20年シンポジウム 水辺の外来生物対策20年 その成果と課題」に参加。  環境省自然環境局外来生物対策室長の中島さんや国環研の五箇先生の基調講演、近大名誉教授の細谷先生のお話に続いて、活動団体の報告があり、「とにかく続けるアカミミガメ防除 続けた先の風景は?」というタイトルで2006年から東播磨のため池協議会(主に加古川市・高砂市・稲美町)や学校の皆さんや東播磨県民局と一緒に行ってきたアカミミガメ対策についてお話させていただいた。  アカミミガメ防除については何より「地元」が頑張り、県民局が縁の下の力持ちとなって支えてきたこと、そして問題を抱えながらも成果を出してきたことについては先進的であったものの、あまり知られていなかったので、お話の機会をいただいて嬉しかった。
   

9月20日
 京都府
 淡水生態研究所の淀城濠での自主事業(アカミミガメの防除と水辺の整備)に参加。
 例によって日光浴罠のチェックをしてからアサザの除去や雑草取り(雑草掘り?)などを行った。
 アカミミガメは先月は昨年生まれの幼体ばかりだったのが今回は成体ばかり。1ヶ月でこんなにも違うのが興味深い。
  

9月12~14日
 福井県中池見湿地
 この夏2回目の中池見湿地でのカメ調査。
 敦賀も雨がさほど降っていないと聞いたが、1回目よりは水辺の水位は増えていた。また暑さも僅かに和らぎ、体のシンドさも随分マシで、罠の設置も回収もかなりラク。周囲の自然を楽しむ余裕もあって比較的快適な調査となった。
 アメリカザリガニの捕獲数も前回の2300個体に比べるとかなり少なく、特に捕獲数が半端なかった水路では前回より多くのカメが捕れた
 地元のアメリカザリガニ駆除チーム(ザリマジ)が頑張っている成果であろう。
 一部の水辺でトチカガミもかなり復活していた。
   トチカガミの復活
ザリマジチームの活動
   
糞から食べているものがわかる
 

9月10日
 万博公園
 久しぶりに万博公園での外来種調査に参加。
 しかし万博公園でも雨不足で水辺はこれまで見たことがないほど水位が下がり、浅場は干上がっていた。
 よくカメを見た「桜の流れ」なども水が流れていない。心字池も岸からすぐのところは浅くて罠を設置できるところが限られた。
 カメの姿はあるも、罠から遠い池の真ん中ばかり。案の定坊主であった。(ここ3回の調査報告では毎回「坊主」という言葉を使っている!) ただし魚類は結構捕れたとのこと。
 昨年アライグマにやられたアカミミガメの死体が転がっていたはやしをチェックしたが、そちらも坊主。掃除されたのか、今年はやられなかったのか?特筆するべきトピックもなく、調査終了。
   

9月7日
 はりま
 東播磨でのルーティン活動。
 寺田池では地元の赤松さんと日光浴罠のチェック。
 まだまだヒシがびっしりはびこっていて、日光浴罠が十分機能しない状況。坊主であった
 暑さも酷く、こんなふうに温暖化すると夏場の日光浴罠は使えなくなりそう(今までも夏場は捕獲数が少なかったのだが、ここまで暑いとカメもほとんど日光浴しなくなる!)。
 測定の時間が不要になったので、日光浴罠周りのヒシの排除作業を行った。と、ある場所でガガブタ発見!ヒシがはびこってからとんと見なくなっていたのだが、久々に姿を見せてくれた。近くでクロモ(多分)も発見。カメは坊主だったが、なんか得した気分
 西牧、成井の日光浴罠も確認したが、お天気続きで水位低下。いくつかの日光浴罠はやはり機能せず。秋には水位回復するのだろうか?!(いや、もう秋なんですけど。)
   ガガブタの花
 

 

 ガガブタ発見

 クロモ?

 辻堂池

 成井 奥の池

9月6日 
大正川
 久しぶりに川いい会さんの活動日と同じ日だったので、しばし情報交換。  川いい会のメンバーは月末の観察会のため、川に下りる場所の草刈りと整備。  私たちは深溜まりに罠かけしてから三条川の上流へ。夏にみんなでアカミミガメの捕獲作戦をした場所である。  捕り残しがどの程度いるのかチェックしたかったのだが、川周辺は高い草で覆われ、中がなかなか見にくくなっていた。辛うじて橋から見ると、甲羅干ししているのが3個体とぷかぷか浮かんでいるのも数個体。全体では結構いるだろう。しかしこの草の状態では、川に下りるのも大変なので、越冬前に捕獲した方が効率的だろう。  大正川に戻って人工ワンドで手探り捕獲と深溜まりの罠チェック。  罠はまさかの坊主!観察会の時に1時間弱置いただけで10個体捕れたのとはエライ違い。  今回、前日にまとまった雨が降ったのだが、そういう場合、深溜まりからカメが一掃される時と上流から流されて溜まる時とがあるが、今回は前者のようである。カメは坊主だったが、何故か立派なオスのカネヒラが入っていた。


三条川の上流 橋の上から 
 

 罠掛け。 水量が多くて上流に掛けられなかった。
 
人工ワンド

ミズキンバイ

 罠入ったカネヒラ。カメは坊主。

8月30~31日
奈良県
 奈良市のため池3カ所と宇陀市の河川でかご罠によるカメ調査。
 ため池は目視調査でイシガメがいそうと感じたところで調査しているので、アカミミガメは入らないことが多い。
 今回のため池でもアカミミガメの捕獲はゼロ。ただ調査したため池の一つではクサガメと雑種だけが捕れたため池があった。
 もちろん1回の調査なので、イシガメもいるかもしれないが、いずれ消えていくであろうことが推測される。
 イシガメとクサガメ+多数のウシガエルのオタマジャクシというため池も、クサガメがいる限り雑種化は免れないだろう。
 イシガメ1個体のみ捕獲されたため池もあったが、周辺は休耕田が広がり、ため池の管理も今のところは何とかやっているという感じ。いずれもイシガメにとって厳しいと言わざるを得ない。
 宇陀市の河川では多数のアカミミガメとクサガメが捕れたが、スッポンも複数捕れた。底質がスッポンの好む砂地なのがいいのだろう。
 かご罠に大きなナマズも入ったし、無数の小魚がいるのも確認した。一見どこにでもあるような川だったし、外来種もそれなりにいるが、多種の生き物がひしめき合ういい川であった。いつもの活動地である大正川にちょっと似ていると感じた。

 在来の藻類が繫茂するステキなため池
   
イシガメ・クサガメ・沢山のウシガエルのオタマジャクシ

 大きなスッポン

 クサガメと雑種
 
アカミミガメ・クサガメ・スッポン
 ナマズ
 アカミミガメはすべてミノガメだった
 
放流したスッポン①

②水に入らずすぐに潜りはじめ
 ③はやい!!  ④もうちょっと

8月24日 
はりま
 前日に掛けたかご罠の引き上げを行った。  皿池での引き上げには、見学希望の親子も参加。小学校の子どもが在来種のカメの保全に興味があるとのことで、両親共々勉強してくれた。  皿池では大量のアカミミガメとアメリカザリガニが捕獲されると思いきや、クサガメがほとんど。いるはずなのに、なんで?
   
 モクズカニの雌雄
 

8月23日
 はりま
 ルーティンの日光浴罠チェックと、高砂の皿池、西牧の辻堂池・片山池にかご罠を設置。
 16時からは稲美町で行われた「ワクワクNight Fes」に参加。
 7月末に地元でアカミミガメの捕獲作業を行い、8月10日に20個体をさばき、そしてこの日が唐揚げデビューである。 本来は地元の環境を良くするための捕獲。唐揚げは飽くまで啓発活動のきっかけなのであるが、やはり珍しいこともあり、怖いもの見たさ?もあって人気である
 また、2個体だけであるが、富木のオッチャンによるアカミミガメの解体ショーも行われた。見世物的になるのを避けるため、横について解説した。
 いつもは舞台やパネルの前でカメのお話もするのだが、今回は兵庫大学の学生さんにお任せした。

寺田池
 高砂の皿池  辻堂池
 解体ショー
アカミミガメの唐揚げ

 学生さんのお話

8月16~17日 
奈良県
 奈良県のRDBに関わる目視調査。
 16日は生駒市、17日は上北山村と下北山村に向かった。
 生駒市(特に高山地区)は個人所有も含めて、小さなため池が無数にある地域である。なのでこれまでにも何度か調査しているのだが、今回地図を見つつ行った場所はかなり残念であった。
 そもそもため池は農業のためのものであるから、農業が廃れるとため池も捨てられ周辺環境も駄目になる。
 生駒は都市に近く上手くやれば近郊農業で潤うはず。昨今の米不足や値段の高騰を思うと、水田や畑が健全に維持されていたら、食料事情もため池を含む2次自然もかなり豊かだったと思うのである
 。しかし現実は農業は衰退し、結果ため池が浅くなり、イネ科植物が全体に広がっていたり、水が枯れて遷移が進んでいたり、ひどい場合はそこがため池だったか分からなくなっているところもあった。
     
地図上では小さなため池が沢山あるはずなのだが・・・。
 上北山村の北山川 下北山村スポーツ公園の池。
アカミミガメが甲羅干しをしていた。
 
 池の中にも大小のアカミミガメが見られた。
 昔は田んぼや川でイシガメが見られたとのこと。    
今は希少種となった水田雑草

今は希少種となった水田雑草
 明神池 アカミミガメが甲羅干しをしていた。
 エサに集まったコイにまぎれてアカミミガメとクサガメもいた。

8月10日
 はりま  いなみ野水辺の里公園でアカミミガメの解体。  夏祭りで唐揚げにするための食材なのだ。カメ捌き名人の富木さん、兵庫大学のため池研究所の学生さんや安部先生、噂を聞きつけた京大と阪大の学生さん、公園スタッフと一緒に賑やかに作業した。  作業の後は安部先生が寺田池で捕獲したスッポンと私たちが溝が沢池で捕獲したスッポンでスッポン鍋!
 

8月9日 
はりま  いつものルーティン作業で、寺田池から。  今回はオッチャンズもお誘いして、赤松さんが来てくださった。西牧や成井の日光浴罠も一通り確認。
 寺田池  辻堂池

8月1~3日
 福井県中池見湿地
 敦賀市にある中池見湿地でのカメ類の調査。
 毎年夏に2回行っているが、今年はいろんな事情で4月から毎月のように通っている。とはいえ今回は2泊3日の本調査1回目である。
 それにしても暑い!そしてこれまでになく湿地の水が少ない!ならば暑さから逃れるため、カメたちは少ない水場に集まって、いつもよりたくさん捕れるのではないか?と言われそうだが、実はカメたちは暑さをしのぐため、陸場の草地などに身を潜めることもある(これは大正川の調査で経験済み)。なので捕獲数は例年並みだった。・・・が、カメ以外にめっちゃ捕れた生き物がいた。アメリカザリガニである。何と今回全部で2300個体を超えた!!毎週2回地元ではザリマジチーム(ザリガニマジで獲るチーム)も活動しているのにである。中池見湿地全体でどれほどいるのか???
 ザリガニは希少な水生昆虫や水草にはあまりにも影響があるし、カメだって子ガメならやられるのである。少しでも防除に貢献できてうれしいが、地元の努力のことを思うと、はやく低密度管理できるようになってほしいものである。ちなみにカメの方も雑種やクサガメを防除している。こちらは少しずつ成果が見えてきている。
 
 
 
モクズガニの雌雄
     
ザリマジチーム

7月27日 
大正川  大正川で活動。この日は12日に淀城濠の活動に来てくれた中学生たちも参加。  もちろん一緒に罠かけなどしたのだが、中学生たちはガサガサに夢中。  都市河川でこんなに魚種も魚数も多い川は見たことがないとのこと。改めて大正川はいい川なのだと思うのであった。  途中スッポンも見つかって手づかみで捕獲。なかなか他ではできない体験ができたと思う。  川での活動が予定より長くなったが、この日は公民館の部屋を借りて中学生たちのインタビューにも応じた。
   川の中にはこんな物も  

7月26日 
はりま
 東播磨へ。今回はいつものルーティンの調査ではなく、8月にいなみ野水辺の里公園で行われる夏祭りの下準備である。
 いつも夏祭りの中で外来種問題の啓発を行うのだが、その際にはアカミミガメの唐揚げなど試食ができるのである。
 前は和亀保護の会が調査で捕獲したアカミミガメを提供していたのだが、どうせなら水辺の里公園の近くで捕獲して、地元のアカミミガメを少しでも減らし、それを食べることにしたのである。
 というわけで今回公園近くの溝が沢池で公園関係者と一緒に捕獲作業を行った。残念ながら食べられるサイズの大きな個体は少なかったのだが、小さな個体がわんさか。放置しておいたらちょっと困る数である。
 そういうのも含めてお祭り当日には啓発活動を行う予定である。
 ただこのため池では毎回スッポンも入るのである。今回も2個体。アカミミガメ防除をしたら、間違いなくスッポンが増えるはずである。
 コンスタントに防除ができる仲間が増えるといいのだが。
   スッポンも捕れた  
 成井の奥の池
成井 小池
 高砂の皿池

7月20~21日 
奈良県  奈良市と宇陀市のため池で罠かけ調査。  以前目視調査した複数のため池から選んで行った。  今回最初に罠かけしたため池での結果がかなり良く、そのあとはザリガニばかりが入って、ちょっとテンションが下がった。  ザリガニの生息はカメ類だけでなく、昆虫や水草などにも大きく影響する。  RDBの調査はそれぞれの場所でほぼ1回限りである。仕方ないこととはいえ、いると分かってもザリガニ防除ができないのは何かモヤモヤするものがある。
 
 
ジュンサイ

ウバユリ
     

7月19日 
大正川
 大正川での観察会。
 例年茨木市と「川いい会」さんの主催で行われているのだが、私たちもお手伝い。
 イシガメとクサガメは持ち込み、アカミミガメは現地調達(笑)。9時前に2基の罠を設置して1時間弱で引き上げたのだが、10個体のアカミミガメが入っていた!
 今回のテーマは「指標生物」だったので、いつも魚類を中心に説明して下さる川島さんが水生昆虫なども含めてじっくりお話して下さり、カメについての話は少しだけ。
 実は今年は9月にも観察会が行われ、次のテーマが外来種。カメの話は次の観察会の「さわり」なのであった。

 投網の実演  
 

7月14日
 奈良県

   奈良県のRDBの分科会。作業に関わっているコンサルからお一方の参加で今後のことについて話し合いがなされた。 

7月13日
 はりま
 寺田池に着いたら赤松さんをはじめオッチャンズが暑い中、草刈り作業の最中であった。
 「なんや言うてくれたら時間合わせたのに。今度は連絡してや」とのことで恐縮しまくり。オッチャンパワーを甘く見てはいけない。
 寺田池以外にも西牧・成井の日光浴罠を見回り、周辺の水路などでカメ以外の生き物も観察して東播磨の水辺を楽しんだ。
 寺田池 草刈り作業中  寺田池  寺田池
 
辻堂池
   牛谷池

7月12日
 京都府
 (一社)淡水生態研究所の淀での自主事業の日。  淀城濠のアカミミガメ防除と環境整備の日である。  この日は外来種防除に興味のある中学生も参加してくれた。  今年は淀姫(ハスの品種名)をポットで管理しているため、昨年より元気よく育っている。それらハスを見て(あまり興味ないかな?)、日光浴罠に入ったアカミミガメを観察し、外来水草を防除し、さらにガサガサもやって結構楽しんでくれたようである。
   

7月5~6日 
福井県中池見湿地  姫路市立水族館のお二人をご案内するために中池見湿地へ。  水族館の夏の外来種に関わる企画展に中池見でのクサガメ・雑種防除についても紹介して下さるというので、調査をご一緒した。  残念ながら、というか良かったというか、今回野外では雑種やクサガメの捕獲はなかった。その代わり収容施設やビジターセンターでの展示を見ていただき、中池見ねっとの上野山さんにも地元での活動をお話していただいた。  2016年から防除を続け、今では1度の調査でクサガメや雑種が捕獲できない時もあり、イシガメの復活の手ごたえを感じられるようになってきていることは、他の場所で活動しておられる方々の力にもなるだろう。
 
     
たまたまあった夜の観察会
   カンガレイとサンカクイ
 ヒメビシ  ヒメビシの実